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ガリオーム


右の図は昔の5球スーパに使われていた検波から低周波増幅1段目に至る回路です。

ここで使われているボリューム (VR) はよく傷みました。  5年ぐらいの古いラジオはボリュームを回すと 「ガリガリ」 とか 「ザザザ」 という音がしたものです。  このようになったボリュームを人詠んでガリオームといいました。 
ラジオのような機材ですとまあ我慢すればいいのですが、高級オーディオではそうはいきません。

もちろんその部品の品質に負うところが大きいのですが、そのほかに大きな原因があります。

この回路では、カソードから放出された電子がわずかにグリッドに補足されます。  それはボリューム(ポット)の摺動端子を通ってグラウンドに抜けます。  つまり、接触面積の小さい摺動接点に、グラウンドからグリッドの方向に常にわずかな電流が流れているのです。
また、ハーメティックシールはされていませんので、空気中の水の分子にさらされています。
この結果、電気化学反応が発生し、接点がすこしずつコロージョンを起こして接触が悪くなっていくのです。  接点を動かすとコロージョンは一時的に剥離されて正常になるのですが、また同じことが繰り返されます。
という条件があると、長期信頼性が悪くなっていきます。


昔の話だといって油断してはいけません。 右の回路でも同じことが起こります。  バイポーラのオペアンプでは常に入力バイアス電流が流れています。
上の条件に合致していますね。
そのほかにも同じ環境が発生することが多々あります。

試作したときは全く問題がないのですが、数年たつと問題が起き、修理に回ってくるということになります。  経験を積まないとなかなか設計に反映されないことですけど。


[参考]
Forum に別の例の提示がありましたのでご参考に:
==>電解コンデンサの接続